エナジードリンクにご用心! 女性が気を付けたいカフェインの摂取
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「眠気が覚める」「元気が出る」などの理由から、仕事が忙しい時などについつい頼りたくなるエナジードリンク。コンビニエンスストアのソフトドリンクのコーナーに並ぶエナジードリンクは、手軽に購入することができ愛飲者も増えています。
しかし、このエナジードリンクには実は多くのカフェインが含まれていることをご存知ですか? 日本でも、エナジードリンクの過剰摂取によるカフェイン中毒の症状で亡くなった方がいます。ではカフェインを摂取する際にはどういったことに気を付けたらよいのでしょうか?
カフェインに含まれる成分と引き起こされる症状
エナジードリンクを飲むと元気が出るように感じるのは、カフェインによるものです。カフェインはアルカロイドという化合物の仲間で、交感神経の働きを高める、集中力を高めるなどの効果があることがわかっています。しかしこのカフェインに含まれるアルカロイドは、もともと薬品の一部として使用されることもあったもの。実は、過剰に摂取すると自律神経の乱れを起こすだけでなく命に関わることもあるのです。
カフェインの致死量についてはさまざまな説がありますが、1日約3gで致死量に達するとの見解もあります。カフェインといえば、コーヒーを連想される方が多いかもしれません。このコーヒーを仮に、1杯150mLで換算すると、約33杯分。「ここまでコーヒーをのまないから大丈夫」と思われるかもしれません。一方、エナジードリンクにはどのくらいのカフェインが含まれているのでしょうか?
農林水産省が公表している食品中のカフェイン濃度によれば、エナジードリンクや眠気覚まし用飲料(清涼飲料水)の場合、製品1本あたり36~150㎎のカフェインが含まれています。コーヒー1杯と比べるとその含有量が多いことが分かります。カフェインは摂取しすぎると、頭痛や心拍数の増加、嘔吐、下痢なのどの症状が現れます。また行き過ぎると中毒症状を起こすことがあるのです。
体格などによる個人差があるカフェイン摂取の安全値
食品安全委員会より
カフェインの摂取について特に気を付けたいのは、妊婦と子どもです。妊婦について、世界保健機構(WHO)では、胎児への影響はまだ確定していなとしながらも、1日の摂取量についての呼びかけをおこなっています。これは、低出生体重児や流産等のリスクに対する懸念からです。
また、カフェインは消化器官や脳に刺激を与えます。症状のあらわれ方は、体重やカフェインへの感受性など個人差が大きく影響し、妊婦や子どものみならず、成人女性にとってもカフェインの過剰摂取は自律神経の乱れや、利尿作用によって必要なカルシウムを排出してしまうことによる骨粗鬆症などのリスクとなります。できれば、こうしたドリンクに頼らずに体を元気に保ちたいもの。適度な運動とバランスのとれた食事を基本に、必要な時に頑張れる体を作っていきましょう。